現在のマンションには、耐震構造、免震構造、制震構造があり、震度6強から震度7くらいまで耐えられる構造であることが新建築基準法で定められています。

特に地震の揺れを抑える免震構造のマンションは安全性が高く、阪神大震災の際にも被害が少なかったと言われています。

マンションの地震対策として一般的に使われている耐震構造に関しては、マンションの強度は強くなっていますが、地震の揺れを直接受ける分、家具など転倒や破損による被害が出やすいデメリットがあります。

万が一に備えて、家具の固定や食器棚から食器が飛び出さないような工夫をしておくことで危険回避につながります。

そして特に注意すべきなのは、1981年の建築基準法の改定がされる前の基準法に基づいてに作られたマンションです。

ややこしい言い方をしているのは、改定前に地震に対する強度の基準をクリアし、改定後に完成した建物もあるからです。

建築基準法改定前の地震に対する強度は、震度5までとなっています。
つまり、震度6以上の地震の場合は危険と言うことになります。

そのため中古マンションの購入を検討する際には、築年数の確認と合わせて、クリアしている建築基準法は改定前なのか後なのか、どれくらいの震度まで耐えられるのかを確かめる必要があります。